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アルゼンチンの悲劇 [Unit 10 ニュース]

Soya
a photo by Antonio Zazueta Olmos 
(土地を追い出されようとしているアルゼンチンの小農家親子)

↑ これは米EU自由貿易圏交渉だけのことではなく、TPPで間違いなく繰り返される。

遺伝子組み換え作物/食品を厳しく取り締まっているEUにでさえ
このような圧力をかけてくる米国に対し、それを輸入しまくっている日本。

政府ご用達の「交渉人」は何をする用意があるのだろう?

世界で何が起こっているのか、政治の裏で何が行われているのか、私たちはあまりにも知らない。

アルゼンチンの悲劇から学ばねばならない。

「遺伝子組換え大豆を開発した米モンサント社は、大農場と提携して
遺伝子組換え大豆を広めていきました。つづいて周辺の中小農場も、
遺伝子組換え大豆が高収入を上げるというモンサント社のPRに引かれて、
在来種の大豆から遺伝子組換え大豆へと切り替え、
あるいは他の作物をすべて刈り取ってまで遺伝子組換え大豆を栽培しました。  

中小農場は大農場との競争に勝てません。
遺伝子組換え大豆の使用料を払い高価な除草剤を買うために借金を重ね、
それが返済できなくなると土地は競売にかけられます。
その土地を買い取った大農場はさらに巨大化してゆきます。
地元の警察を獲り入れた大農場主が傭兵を使い、小農民を暴力で脅し、
村落を襲撃して追い出した上で、土地を奪うということさえ行われました。  

こうして地方の小農民たちが土地を失い流浪してゆきます。
地域の食料となる作物のほとんどを生産してきたのがこの農民でした。
そして、アルゼンチン農業の伝統を受け継ぎ、数多くの作物を育て、
さまざまな品種の種子を保っていたのもこの人びとでした。
遺伝子組換え作物は後進国が先進国のために生産する安価な輸出商品です。
高度に商業化された遺伝子組換え農業には食料を自給する力も意志もありません。
多国籍企業は、アルゼンチンの農業を企業に利益をもたらすシステムに変えてしまいました。
アルゼンチンは、家畜の飼料になる遺伝子組換え大豆の栽培に広大な耕地を奪われ、
食料となる作物の栽培が激減し、国民の食料を自給することができません。

食料の自給率が低下して、輸入食料に依存するようになると、
他国との経済や政治の交渉で不利な立場に追いやられ、
ついには国家の独立と統治権さえ脅かされると考え、
先進諸国は後進国からダンピングに等しいと批判されても、
自国の農産物に莫大な補助金を出し続けています
(2001年度、先進29カ国で総額はおよそ3700億ドル)。」

遺伝子組換え作物で、飢餓が増えている 安濃一樹より抜粋



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