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バレロの死から学ぶこと [Unit 12 教育]

Unit 12-8 バレロの死から学ぶこと
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Manny Pacquiao: No more womanizing, drinking, gambling

Kimmel: Once you fight him, do you feel like you...
you'll have done everything or you'll continue to fight.
Pacquiao: I don't know it's hard to say right now, but um...
this fight is very important to me because..., you know...
it's... if I win this fight, it's gonna be a history in boxing.
Kimmel: Yeah, sure.
(キメル: この試合が終わったら、どうするの?
やることは全てやった?それとも戦い続ける?
パッキャオ: わかりません。今はなんとも言えない。
ただ、この試合は僕にとってとても大切なものです。
その、つまり・・、もし勝ったら、ボクシング史に残る。)
(この動画は削除されました)

マニー・パッキャオ (32) はその後、試合に勝ち、8階級制覇10世界タイトル獲得を成し遂げる
2011年5月7日、防衛を果たし、14連勝中のWBO世界ウェルター級チャンピオン。
4人の子供のパパであり、フィリピンの国民的英雄だ。

エドウィン・バレロもベネズエラの国民的英雄・・だった。しかし、とんでもないことをしてしまった。

Valero, 28, had problems with alcohol and cocaine addiction
and struggled with depression.
(バレロにはアルコールとコカインの依存症があり、うつ病に悩まされていた。)
Boxer Valero kills himself in jail, police say
やるか、おめぇ

Squirrel boxing with me
Originally uploaded by mr_sandro1
胸が痛む。何故、こんなにも
才能溢れた若者が・・。

中学と高校のとき僕も
ボクシングに夢中だった。
おかげで筋肉がつきすぎて
身長が伸びなくなった。
でも、このスポーツの
素晴らしさは知っている。
ボクシングが悪いのではない。
バレロもボクシングのおかげで、
極貧生活から抜け出し、
「ヒーロー」になれた、
はずだった。


多くのファンがパッキャオとバレロの対戦を楽しみにしていた矢先に
訃報は飛び込んできた。
バレロは帝拳ジムに所属し、2年ほど日本に住んでいた。
2人の子供(現在8歳の男の子と5歳の女の子)も日本の幼稚園に通わせていた。

生前に妻の Jennifer Carolina Viera は自分の母に語っていた。

Valero "didn't sleep, he didn't eat, he used drugs every day
and he was growing more violent all the time,"
(バレロは眠らず、食事もせず、毎日薬ばかりやっていた。
そしてどんどん凶暴になっていった。)
Mother-in-law: Valero was addicted

バレロのマネージャー Jose Castillo は言う。

"We all looked away, not to admit what was going on,"
(そっぽを向いて/見て見ぬふりをして、起っていることを受け入れようとしなかった)
甘やかしていたことがこの悲劇を生んだ、と。
Mother-in-law: Valero was addicted
DV (domestic violence; 家庭内暴力を含む親しい人による暴力)は
ベネズエラという国の問題である、と50にも上る組織が指摘する。
政府が動こうとしないようだ。
"there has been a pattern of indifference to violence
against women in Venezuela."
(ベネズエラでは女性への暴力に無関心でいる傾向がある)
Boxer’s deaths leaves questions in Venezuela
ベネズエラの Jorge Linares (ホルヘ・リナレス;
WBAスパーフェザー級元世界チャンピオン)は言う。

"What's important is that we learn a lesson," Linares said.
"We admired him as an athlete, but we never did anything to help him
with his problems. We could have started by making public his problems 
and not hiding anything."
「大切なことは(この悲劇から)私たちが学ぶことだ。
(バレロを)選手として尊敬していたが、彼の抱えている問題に手を差し伸べなかった。
(依存症の)問題を隠すのではなく、公にすることから始めることができた。」
Mother-in-law: Valero was addicted

ホルヘの言うとおりだ。
日本人の僕らも学ぼう。

日本の宝である
可能性に満ちた
若者たちを守るため、
彼らの、彼女たちの、未来を
薬やアルコールで壊さないため、
「いけないことはいけない!」と、
厳しい姿勢を示そう。
中国はアヘン戦争から学び、
50グラム以上の麻薬や
覚醒剤の密輸で懲役15年、
無期懲役、あるいは死刑だ。

「死刑」とまでは行かなくても、人間をボロボロにしてしまうおそろしい「薬」は
一掃する覚悟と努力を、飲酒暴力(特にDV関連)に対する断固とした
No を示さねばならない。
前述した50超の女性人権団体は付け加えた。
The justice system "didn't act with due diligence,
wasn't fair or efficient," and didn't provide protection for Valero's wife.
(司法制度 - 正義のシステム - は「その然るべき行動をとらなかった。公正でなかった。
効率的でもなかった。また、バレロの妻への保護措置を取らなかった。) 
Boxer’s deaths leaves questions in Venezuela

Learn from the mistakes of others. (人の振り見て我が振り直せ。)

薬物に手を出してはいけない。女性に暴力を振るってはならない。
酒に飲まれるなら飲むな。当たり前のことを言ってるだけかもしれないけれど、
そういう「常識」を簡単に超えさせる力が薬と酒にはある。
パッキャオを目標にするボクサーは多い。バレロのことは悲しい現実だが、
若者が「目標」として自分を磨けるボクサーが日本にも出てくるだろうか。
ボクシング界だけでなく、あらゆる分野で、「あの人のようになりたい」と思わせる人が
沢山出てくれば、日本の未来は明るい。
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